NH農協銀行(NH농협은행、以下「農協銀行」という。)は、韓国農業協同組合中央会(通称、農協中央会、농협중앙회)により設立された特殊銀行です。 日本の「JAバンク」に似た業務を行いますが、日本人の立場から、韓国内の規模を考えれば、実際、「ゆうちょ銀行」に似た銀行です。 この稿では農協銀行だけでなく、全国にある地域農業協同組合(公式的に「農・畜協」(농・축협)という。 以下「農畜協」という。)の金融業務についても、簡単にご説明します。
基本的に農民に資金支援をし、農産物の販売を増進させるために設立されました。 農協銀行だけでなく、NHという看板を掲げたいくつかの店舗を見ることができ、これらはだいたい農産物を販売する場合が多いか、でなければ農民のための特殊な製品を販売します。 例えばNH-OIL(農協ガソリンスタンド、농협주유소)は、農民に農機具用免税オイルを供給します。
この銀行をご訪問いただく前に...
農協銀行は全国に何と5千の支店がありますが、その5千の支店はただ一つの金融機関によって運営されているわけではありません。 実際、農協銀行が運営する支店は約1,000程度であり、残りは農畜協が運営するものです。 農畜協の金融業務は農協銀行に似ていますが、販売する金融商品には差があります。 これは農畜協が法的に銀行でない相互金融機関であるためです。 例えば、他行でのインターネット バンキング振り替え手数料を無条件、無制限に免除するMagic Tree(マジックツリー、매직트리)普通口座商品の新規取り扱いは、農協銀行に限って可能です。 そして農畜協の個人貸出は農協銀行の個人貸出より信用評価に否定的であり、金利が多少高めです。
その他金融サービスにおける相違点は、韓国の宝くじであるLottoに1~3等に当選すると、農協銀行で当選金を受け取ることができます。 農畜協では受け取りはできません。 また、農協銀行では住宅申込総合貯蓄口座を開設できますが、農畜協ではこれを新規取り扱っていません。 しかし、農畜協では新規取り扱う組合員用税金優待預金口座を農協銀行で開設できません。 その他いろいろなサービスも異なっています。 しかし、基本的な入出金、送金業務は、金融ネットワークを共通で使用しているため、どちらでも取り扱っています。
農協銀行、農畜協ともクレジットカード、デビットカード商品を取り扱っています。 しかし、クレジットカードの場合、それぞれ他のブランドのカードに限って発行してもらうことができます。 例えば「チェウム」(채움)カードを農協銀行から発行とてもらって使っていると、農畜協ではBCカードに限って発行してもらうことができますが、その反対も同様です。
農畜協は主に地域住民らを対象に営業しており、外国人対象応対と外国為替関連業務が良くないこともあるので、やはり農協銀行に口座を開設することをお勧めします。 周辺にある農協店舗が農協銀行の支店なのか、農畜協の支店なのか確認するには、看板をよく見ればわかります。 もし看板に「銀行」(은행)という字があれば農協銀行であり、そうでなければ農畜協です。
上のイメージがその例示ですが、最初の看板が農協銀行支店の看板で、2番目の看板が「ジド農協」(지도농협)という名前の農畜協の支店です。
もし、自分が保有する口座が農協銀行の口座なのか、農畜協の口座なのか確認するには、
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この銀行のメリット
- 農畜協の支店を含めると全国に約5千程度であり、韓国最大の都市銀行支店の5倍の支店があります。 田舎でも簡単に探すことができますので、必要なときには支店を探す苦労も少なくて済みます。
この銀行をご選択いただく前に、考慮しなければならない点