相互貯蓄銀行 (상호저축은행、略して「貯蓄銀行」ともいう。)は、韓国の金融機関のうちの一つです。 日本ではかなり前になくなった金融機関の一つですが、最近の信用金庫と似ています。
相互貯蓄銀行は政府の金融当局によって認可されて、低所得層市民の貯蓄を奨励し、この貯蓄資金で銀行貸し出しの難しい市民に信用貸し出しとか、住宅ローンをサービスします。 相互金融機関なので、一般的に諸外国では、資金を出資することで組合員になることができますが、韓国では直接それができません。
相互貯蓄銀行は一般銀行と似た金融業務を行っています。 なので、個人の立場では、ミニサイズの銀行だと考えれば良いでしょう。 あまり外国人お客様との取引経験がないので、みなさんが韓国語に慣れていないと、利用が大変なこともあるでしょう。 それからそれぞれの相互貯蓄銀行は、全国に少数の支店を運営するだけですので、実際探して行くのは大変でしょう。 もし韓国の市民権をもっていれば、SBトクトク(SB톡톡)というスマートフォンのアプリを使って簡単に口座を開設したうえで利用が可能です。
ところで、韓国人が相互貯蓄銀行を利用する理由には、大きく二つあります。
まず一つ目は、貸し出しが簡単に受けられるからです。相互貯蓄銀行では低信用のお客様でも、より多くの金額の貸し出しを受けることができます。そのため都市銀行で貸し出しの申し込みを断られても、相互貯蓄銀行で、あらためて申し込みができます。でも、金利がかなり高めですので、信用点数にかなり否定的な影響を与えます。
二つめは、高金利の預金でお金を増やすためです。貸し出し金利が高いだけ、貯蓄預金の金利も高いので、余裕のある資金を預けやすいというわけです。
それぞれの相互貯蓄銀行の運用資金が都市銀行に比べて小さいので、共通の金融ネットワークシステムと共通のデビットカードを発行しています。 もし'◇◇貯蓄銀行'にお金を振り込みする場合、金融機関を選択するとき'相互貯蓄銀行'または、コード050番を入力すればOKです。
ところで、ここにお金を預けて安全なのか?という心配がでてくるかもしれませんね。 相互貯蓄銀行によって差がありますが、都市銀行と比較してリスクがあるのは事実です。 これまでにも何度か不正取引が摘発されて多くの相互貯蓄銀行が廃業したのも事実です。 預けたお金は預金保険公社で1金融機関、1人当り5千万ウォンまで保護してくれますが、もし利用した相互貯蓄銀行の営業がストップしたら、預金保険公社を通じてお金を受け取るまで、ある程度時間がかかります。 もし利用を希望する場合は「KB貯蓄銀行」、「ハナ貯蓄銀行」、「新韓貯蓄銀行」のように大型金融機関がもっている相互貯蓄銀行や、「SBI貯蓄銀行」、「JT貯蓄銀行」のように日系の相互貯蓄銀行を利用された方が良いでしょう。